iPhoneが高い理由

iPhoneが高い理由とは?世界各国の価格比較やお得に購入する方法を解説!

2024年5月29日に更新済み

iPhoneは日本で人気のスマートフォンで、新規でスマホを購入したい方や機種変更を考えている場合には最新のiPhoneシリーズも気になるところです。ただ、iPhoneは年々価格が高くなっており、「どうしてiPhoneは高いのか?」「高すぎてiPhoneをやめたい...」などの疑問やお悩みもあるでしょう。そこで、こちらのページではiPhoneの価格が高い理由や、世界的に見た日本のiPhone価格の比較を解説した上で、iPhoneを安く買う方法もご紹介します。

iPhoneの価格が高い理由

iPhoneの価格は高くなっており、iPhone11では74,800円で購入できていたのが、iPhone15の価格では124,800円まで上がっています。このリリース価格だけで比較すると、2019年モデルのiPhone11から、わずか4年後の2023年モデル(iPhone15)で1.5倍以上高くなっていることが分かります。

下位モデルでも10万円以上する価格帯から、やはりiPhoneは高くなったと言われるのは妥当ですね。どうしてiPhoneの価格が高騰したのか、理由やApple側の背景から解説します。

高品質な部品と技術の使用

iPhoneは高品質な部品と最新の技術を使用して製造されています。例えば、OLEDディスプレイや高性能なプロセッサ、複数のカメラレンズなどが含まれます。これらの部品はコストが高く、製品価格に反映されます。米ドルで比較をすると、有機ELが採用されたiPhone12シリーズから値上がりしています。

  • OLEDディスプレイ:有機ELのことで、従来の液晶ディスプレイと比較してバックライトが不要で、優れたコントラスト比と色再現性を提供

  • プロセッサ:Appleが独自に設計したAシリーズの高性能なプロセッサが搭載

  • カメラ性能:複数の高品質なレンズとセンサーを搭載(高額なProシリーズには望遠レンズも搭載)

  • ソフトウェアの開発と保守:独自のオペレーティングシステム(iOS)に関するリソース

Androidスマホは様々なメーカーが提供しているのに対して、iPhoneはApple独自のブランドとして開発から製造まで全て独占していることでの強みもありますが、高い性能やiOSのセキュリティの維持で膨大なコストがかかっていることも伺えます。

Appleによるブランド力とプレミアム戦略

Appleはプレミアムブランドとしての地位を確立しており、そのブランド力を維持するために高価格戦略を採用しています。消費者はApple製品に対して高い信頼と期待を持っており、「iPhone以外のスマホは使えない」とか「Androidスマホはあまり信用できない」などの志向から、高価格でも購入するユーザーが多いとされています。

また、AppleではWeb広告などのマーケティング・プロモーション活動も積極的に行っており、新製品のリリースやブランディングでも多くの費用を使っています。

大手キャリアの販売戦略

これまで、日本の大手キャリアではiPhoneを販売する際、端末価格を下げる代わりに月額料金を高く設定することで収益を確保していました。実質ゼロ円で販売していたこともあり、iPhoneの買い替えで初期費用を安くできるメリットもあります。

しかし、2019年に総務省による指導が入り、月々の端末代金支援や他社からの乗り換えによる割引・還元ができなくなりました。そのため気軽に買えるようなキャンペーンはなくなり、キャリアでiPhoneを購入する良さが薄れています。

現在でも実質ゼロ円(または1円)の割引はキャリアによって実施しているところもありますが、端末でなく通信料金からの割引になっています。また、実施ゼロ円は2年後の返却(下取り)が必須になっており、返却せずに使い続けるプランではApple Storeの定価よりも高いといったデメリットもあります。

インフレと生産コストの上昇や日本の円安も影響

iPhoneの価格が高くなっている原因として、インフレや生産コストの上昇も大きいです。インフレは、製品の製造コストを押し上げる主要な要因の一つです。原材料費や労働コスト、輸送費などが上昇することで、最終的な製品価格に反映されます。例えば、Apple製品は世界中のサプライチェーンに依存しており、これらのコストが上昇すると製品価格も上がります。

加えてiPhoneの価格では為替レートの変動も影響があり、特にドルが強い時期には他国での価格が相対的に高くなります。2022年には円の急激な下落が起こり、1ドル120円以下だったのが150円以上まで上がり、2024年5月時点でも150〜160円と円安が進んでいます。

米ドルベースでのiPhone価格について以下でも解説していますが、ドル価格だと実はiPhone12からiPhone15までの無印モデルは全て799ドルと同価格です。最近のiPhoneが高すぎると感じるのは、円安が大きな原因となっています。

世界各国のiPhone価格を比較

参考までに、世界各国と比較した日本のiPhone価格も考察します。10万円以上のiPhoneは高すぎて手が出せない...と感じるかもしれませんが、世界的に見ると日本のiPhone価格は安い方です。

日本のiPhone価格は世界的に見るとかなり安い?

例として、iPhone15シリーズの価格をドルで比較すると以下の通り、日本のiPhoneはかなり安いことが分かります。

<無印モデルのiPhone15(256GB)で比較した場合>

  • トルコ:2,672ドル

  • ブラジル:2,212ドル

  • フランス:1,575ドル

  • 中国:1,290ドル

  • 日本:1,268ドル

・参考:世界のiPhone15価格指数ランキング

海外の参考サイトによると、日本を含む全36カ国でiPhone価格が比較されていますが、iPhoneの高い順でランク付けすると日本は第35位とかなり安い方になります。

日本よりiPhone価格が安いのはアメリカ(1,211ドル)だけで、特に、トルコやブラジルなどの高価格国と比較すると大幅に安価です。したがって、日本でiPhoneを購入することはお得であると言えます。外国人観光客も、日本のApple StoreでiPhoneなどのApple製品を購入することもよくあるでしょう。

参考:各国ごとのiPhoneを購入するのに必要な労働時間とは?

こちらも参考までのデータですが、海外サイト(Here’s How Long You’ll Need to Work to Buy an iPhone in Various Countries)よりiPhone15を購入するために各国で必要な労働時間を比較しています。各国の平均賃金とiPhone価格を基準に、iPhone15一つを購入するためにどれだけの時間を働くのか、抜粋すると以下表の通りです。

国名

必要な労働時間(時間)

必要な労働日数(約)

スイス

34時間

4日

日本

66時間

8日

カナダ

79時間

9日

中国

196時間

24.5日

トルコ

818時間

102日

iPhone15の価格比較と同様に、労働時間も日本では比較的短くなっていることが分かります。一方で価格が高いトルコでは800時間以上の労働時間が必要で、最も労働時間が短いスイスではたった34時間と大きな差が出ています。

物価を考慮したらiPhone15シリーズが最も安い?

ドル単位での比較でもiPhone自体の価格は高くなっていますが、高額になっている要因としては上記で説明したようなインフレ・物価による影響もあります。物価を考慮すると、実は2023年モデルのiPhone15シリーズが最も安いという検証結果もあります。

iPhoneのリリース価格(iPhone8以降)で比較

iPhoneのリリース価格について、iPhone8シリーズ以降の(SEシリーズを除く)モデルで最安値を比較してみました。

モデル

リリース年

価格(日本円)

価格(ドル)

iPhone 8

2017年

78,800円

$699

iPhone X

2017年

112,800円

$999

iPhone XR

2018年

84,800円

$749

iPhone XS

2018年

112,800円

$999

iPhone 11

2019年

74,800円

$699

iPhone 12

2020年

85,800円

$799

iPhone 13

2021年

98,800円

$799

iPhone 14

2022年

119,800円

$799

iPhone 15

2023年

124,800円

$799

日本円基準だとiPhone15(無印モデル)の価格が最も高いですが、ドル価格ではiPhone12以降、799ドルと同じです。また、iPhone 8モデルと比較しても100ドルほどの差がなく、4〜5万円ほどの差がある日本円と比べると、iPhone15の価格はそれほど高いとは感じません。

物価・インフレ調整後の価格ではiPhone15が最も安い

さらに、各iPhoneモデルでは値段のほか当時の物価も考慮する必要があります。海外のインフレ計算機(Bureau of Labor Statistics)を参考に、リリース当時価格からインフレ調整をした後の価格をまとめました。

モデル

リリース年

価格(ドル)

インフレ調整後の価格(ドル)

iPhone 8

2017年

$699

$873

iPhone X

2017年

$999

$1,248

iPhone XR

2018年

$749

$910

iPhone XS

2018年

$999

$1,212

iPhone 11

2019年

$699

$833

iPhone 12

2020年

$799

$943

iPhone 13

2021年

$799

$895

iPhone 14

2022年

$799

$824

iPhone 15

2023年

$799

$799

・参考:Confirmed: The iPhone 15 is the most affordable iPhone since 2007

上表の通り、最近のiPhoneシリーズではiPhone15がインフレ調整後の価格だと最も安いです。逆を言えば、物価の高騰が続いている中でiPhoneの価格は安定していると捉えられます。

iPhoneが高くても売れるのはなぜ?

日本のiPhoneは世界的に見ると安い方ですが、円安やインフレ・物価の影響もあり価格自体は年々上がっていることが分かります。

それでも、日本国内のスマートフォンシェア率はiPhoneの方が高いです。調査内容によって差がありますが高いと6〜7割の使用率で、Back Market(バックマーケット)より発表したスマホ利用の調査結果でも、iPhoneの使用率は53.1%とAndroidを上回る結果でした。

円安が進み下位モデルも高額になっている中、AndroidよりiPhone機種の方が売れている理由として、品質だけでなくデザイン性の良さや、友達など周囲と同じ物を使いたい意識も影響しています。

日本国内では若年層を中心にiPhoneが人気

日本人はブランド志向が強く、Appleのブランド力が大きな影響を与えています。また、周囲と同じものを好む集団意識もiPhoneの普及に寄与しています。特に10〜20代の若いユーザーを中心に、iPhoneの利用率が高いです。

友人間での情報共有やAirDrop機能などが便利である理由もありますが、学生などの若年層では「友達が新しいiPhoneモデルを買ったから自分も欲しい」とか「自分だけAndriodスマホだと浮いている感じがするから嫌だ」など、周りと同じスマートフォンを使いたい志向から、iPhoneが人気になったと言えます。

また、日本の大手キャリアは、iPhoneの販売促進のために端末料金を実質ゼロ円にするキャンペーンを行ってきました。これにより、学生などはじめてスマートフォンを購入する方がiPhoneを手に入れやすくなり、シェアが高まったと考えられます。

Androidスマホと比べたiPhoneのメリット

iPhoneモデルはAndroidスマホと比べて高くても、以下のようなメリットがあるためシェア率が高くなっています。

  • 全体的に高性能であるため機種選びに失敗しにくい

  • 古い機種でもiOSのアップデート・セキュリティサポート期間が長い

  • iPadやMacBookなど、他のApple製品との連携もしやすい

  • iPhoneのシンプルで洗練されたデザインが良い

Androidモデルは様々なメーカー・機種があり、自分に合った端末を選ぶのが難しいと感じることもあります。一方でAppleのiPhoneはサポートが充実しており、数世代前の型落ちモデルでも充分な性能があることも人気の要因です。

ただ、カメラスペックにこだわりがある方や、Androidの方が操作しやすいと感じるユーザーも中にはいます。Androidスマホで人気であるGalaxyとiPhoneの比較など、関連ページでも解説していますので気になる方はご参考ください。

高いiPhoneをお得に購入する方法

人気のiPhoneモデルは購入する価値が高く、Androidスマホと比較してもデザインや機能性の高さから優先されがちです。そこで、高いiPhoneをなるべくお得に購入する方法を知っておくといいでしょう。

大手キャリアの契約では割引率が低めで制約も多い

iPhoneの新規購入や乗り換えでは大手キャリアショップがよく利用されますが、乗り換え割や機種代金の分割払いで割引されるプログラムもあります。

ただ、大手キャリアでは割引プラン前提での価格になるため、2年以上の利用や端末の返却(下取り)をしたい場合には割高になります。また、実質的な割引になる大手キャリアでは月額料金が高くなり、実際の割引率は低めです。

中古品のiPhoneは品質が不安

安いiPhoneでは中古品を優先する方もいますが、中古iPhoneの注意点・デメリットは多く主に品質に関する懸念があります。

  • バッテリーの消耗や端末の故障リスクが高い

  • アクティベーションロックや赤ロムによるネットワーク通信制限

  • フリマサイトで購入する中古iPhoneには保証制度がない

といった理由から、中古でのiPhone購入では注意が必要です。フリマアプリで販売されている中古iPhoneは相場よりも安く魅力的に感じるかもしれませんが、品質が安定してないほか動作保証がなく交換や返品ができないため故障リスクが懸念されます。

リファービッシュ品が高品質でおすすめ

安いiPhoneで品質も求めるなら、バックマーケットで販売しているリファービッシュ済のiPhoneがおすすめです。リファービッシュ品と中古品の違いでは、新品と同等の動作が確認された上で販売される点が大きいです。リファービッシュ品は専門家による検品やクリーニングだけでなく、必要に応じた部品交換や修理をしてから販売されます。

加えて、リファービッシュ品では保証制度も充実しており1年間の動作保証と30日間の返金保証が付いているほか、バッテリー容量保証もあるため消耗したバッテリーの交換も行います。

また、バックマーケットのリファービッシュ済iPhoneは全てSIMフリー対応で、格安SIMを使った乗り換えも簡単に行えます。最近ではガラケーからスマホへの乗り換えでも、高額な新品iPhoneではなくSIMフリー対応のリファービッシュ端末が安く好まれます。

Back Marketでは学割などのクーポン・キャンペーンでより安く買える

バックマーケットのリファービッシュ品は定価よりも安く、特に型落ちモデルを中心に5万円以下の価格帯で販売しています。さらに、学生向けの学割プロモーションやお友達紹介による割引もあり、よりお得にご購入いただけます。

詳しくはバックマーケットの整備済製品が安い理由でも解説していますが、高品質で安くリファービッシュ品を提供できることで、円安やインフレによる価格の高騰が進むiPhoneもお手軽に買えるメリットが魅力的です。

安く買えるおすすめのリファービッシュ済iPhoneモデルは?

これまでiPhoneの高さが気になり長期間機種変更できなかったユーザーも、リファービッシュ品を選択することで予算内での購入が可能となります。iPhoneは高品質で長期的な利用自体はできますが、iPhoneの寿命・使える期間は限られており、iPhoneのバッテリー寿命を迎えると利便性が下がります。

iOSのアップデートサポートが切れているような古いiPhoneモデルを使い続けるより、お得に購入できるリファービッシュ品(整備済製品)のiPhoneに買い換える方がコスパ的にも満足するでしょう。以下では、リファービッシュ済のiPhoneで人気の機種をご紹介します。

価格重視ならiPhone SE(第3世代)がおすすめ

性能よりも価格の安さを最優先したい場合には、SEシリーズのiPhoneが適しています。iPhone SE(第2世代・第3世代)の比較より、5G通信に対応しており端末としての寿命も長い第3世代のiPhone SEがおすすめです。

リファービッシュ品では3万円台で購入できる機種もあり、買い替えを安くしたいユーザーに向いています。また、SE3では指紋認証対応のホームボタンに対応している小型のモデルで、iPhone8など古い機種に慣れ親しんでいる方にとって使いやすいですね。

価格と性能のバランスを取るならiPhone13がお得

価格とスペックの両方を重視したい方は、2021年モデルのiPhone13シリーズがおすすめです。超広角カメラを含めたデュアルカメラシステムが高性能で、バッテリー持続時間も改善されています。

SEシリーズよりは高めの価格設定ですが、リファービッシュ品なら比較的安く手に入ります。スペック比較ではiPhone13のレビューページもご参考ください。

最新機種のスペックが魅力的ならiPhone15もおすすめ

比較的新しいモデルではiPhone14とiPhone15の比較もよくされますが、iPhone15では下位モデルでも4,800万画素の高性能なメインカメラが実装されたほか、ダイナミックアイランドの搭載で通知確認や簡単な操作がしやすくなったなど、利便性の高さでも評価されておりUSB-Cコネクタ対応もポジティブな改善点です。

最新機種をなるべく安く手に入れたい目的でも、バックマーケットのリファービッシュ品がお得でおすすめです。機種選びではiPhone15のストレージ容量のほか、人気のピンクカラーなどお気に入りの色も基準に探してみてはいかがでしょうか。

Sun

筆者:SunBackMarket コンテンツクリエーター

コンテンツクリエーターとして6年の経験を持ち、以前はゲーム業界で活動していました。BackMarketの目標である、リファービッシュ品の普及と「新しい」の再定義に貢献することをミッションとして掲げます。整備済製品の魅力やデバイス選定のポイントなど、役立つ情報を今後も提供していきます。

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