iPhoneのUSB Type-Cはいつから?

iPhoneのUSB Type-Cはいつから?廃止されたLightningケーブルとの違いを解説!

2024年11月6日に更新済み

iPhoneの充電端子・コネクタについて、Appleが独自で開発したLightning(ライトニング)ケーブルを使っていたユーザーも多いかと思いますが、iPhone15シリーズよりUSB Type-C(タイプC)に変更されました。USB Type-CとLightningコネクタの性能比較から、それぞれのおすすめポイントを解説するほか人気のiPhone機種もご紹介します。全体的な使いやすさではUSB Type-Cの方が好評ですが、Lightningコネクタ対応のiPhone機種は比較的安価で、Back Market(バックマーケット)のリファービッシュ品ならお得にご購入いただけます!

yu mizuno

記事監修者:水野 裕

Back Market Japanの第1号社員・サプライチームリーダーとしてサイト内全ての商品を仕入れから販売、最適化まで管理。販売事業者との連携業務に従事しており、iPhoneなどのデバイスに関する専門知識はBack Market社内で最も精通している。業務経験と専門知識を活かし、正確で役立つ情報をご提供できるように努めている。 *監修記事一覧を確認

廃止されたLightning(ライトニング)ケーブルの特徴・対応するiPhone機種

iPhoneユーザーの大半はLightning(ライトニング)ケーブルを利用した経験があるほど、Apple製品の中ではよく使われているコネクタ規格です。LightningコネクタはApple製品以外との互換性はありませんが、使いやすいインターフェースとして評価されています。

LightningコネクタはAppleが独自で開発した端子

LightningコネクタはAppleが独自に開発したインターフェース(充電端子)で、2012年にiPhone5と共に導入されました。それ以前の30ピンDockコネクタに代わるもので、よりコンパクトで効率的な設計が特徴です。

Lightningコネクタは8ピンを使用しており、30ピンのDockコネクタに比べて大幅に小型化されています。また、リバーシブル設計が採用されており、どちらの向きでも差し込むことができるため、従来のコネクタでよくあった向きを気にする必要がなくなりました。以下でも解説していますが、リバーシブル設計はUSB Type-Cと共通する特徴です。

導入当時、AndroidスマホはMiniBやmicroBのコネクタ規格が一般的で、こちらは表裏がある仕様だったのでLightningコネクタと比べて接続時の手間を感じることもあります。

当時の充電端子(Dockコネクタ)と比べたメリット

30ピンDockコネクタと比べて、Lightningコネクタにはいくつかの重要なメリットがあります。まず、その小型サイズにより、デバイスをより薄く軽量に設計できるようになり、Appleの洗練されたデザインに貢献しました。

また、Lightningコネクタは電力供給とデータ転送の両方をサポートしており、多機能性を備えています。耐久性も向上しており機械的な部品が少ないため、長期間使用しても摩耗しにくい設計です。

iPhone5(2012年)からiPhone14(2022年)シリーズまでLightningコネクタに対応

Lightningコネクタは2012年にiPhone5で初めて導入されて以来、10年以上にわたりApple製品の標準となってきました。iPhone6やiPhone8、そして2022年に発売されたiPhone14シリーズなど、多くのiPhoneモデルやiPad、iPodにも採用され続けました。

USB-Cが他のデバイスや業界で広く普及している中でも、AppleはモバイルデバイスでLightningコネクタを維持していました。

USB Type-C(タイプC)の特徴・対応するiPhone機種

一方で、USB Type-C(タイプC)は汎用性の高い端子で、iPhoneなどApple製品だけでなくAndroidスマホやノートパソコン、家電製品など様々なデバイスで活用されています。USB Type-Cの変更はいつからか、という疑問についても解説します。

※以下、USB Type-Cを省略して通称「USB-C」といった表記もしますが、どちらも同じコネクタ規格を意味します。

USB Type-C自体は2014年に登場

USB-Cは2014年、USB Implementers Forum(USB-IF)によって導入されました。従来のUSB Type-AやType-Bコネクタに代わるものとして設計され、データ転送や電力供給、ビデオ出力をより効率的かつ多用途に対応できるソリューションを提供します。

従来のコネクタ規格とは異なり、USB-Cはリバーシブル(どちらの向きでも差し込める)設計を採用しており、正しい向きを気にする必要がなくなりました。導入以来、USB-Cはスマートフォンやノートパソコン、タブレット、ゲーム機など多くのデバイスで標準的なコネクタとなっています。

USB Type-Cの特徴

USB-Cが現代のデバイスで標準的なコネクタとなった理由として、いくつかの重要な特徴があります。

  • 高い電力供給能力:USB-Cは最大240Wまでの電力供給が可能であり、スマートフォンからノートパソコンまで幅広いデバイスを充電できます(iPhoneの場合は最大30Wの充電になります)

  • 高速データ転送:実装されているUSBバージョン(例えばUSB 3.1やUSB 3.2)によって、最大10Gbps以上のデータ転送速度をサポートします

  • ビデオ出力対応:USB-Cは、DisplayPort Alt ModeやHDMIなどのプロトコルを介したビデオ伝送もサポートしています

スマートフォンの利用では充電速度のほか、データ転送速度でも大幅な改善が見られます。Androidスマホでは2016年頃からUSB-Cコネクタの導入が進んでいますが、iPhoneと比べて急速充電の性能が高い傾向にあります。

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2023年リリースのiPhone15シリーズからUSB-Cコネクタに対応

2023年にリリースされたiPhone15シリーズで、Appleはついに独自のLightningコネクタからUSB-Cへと移行しました。iPhone15シリーズではこれにより充電速度が向上し、他のUSB-C対応デバイスとの互換性も広がりました。また、2024年リリースのiPhone16シリーズも同様に、USB-Cに対応しています。

iPhoneでのUSB-Cへの移行はAppleユーザーにとって大きな変化であり、MacBookやiPad、さらにはAndroidスマートフォンなど複数のデバイスを1本のケーブルで充電できるようになりました。Apple製品ではMacBookは2015年、iPadは2018年からUSB-Cコネクタに対応しており、Apple製品の互換性の高さもメリットの一つです。

LightningケーブルがiPhoneで使えなくなった理由・背景

iPhone8やiPhone Xなど長年iPhoneシリーズを使っていたユーザーにとって、iPhoneだけUSB-Cコネクタがずっと搭載されなかった理由も気になるところでしょう。

Appleが10年以上Lightningコネクタを使い続けた理由は?

Appleが10年以上もLightningコネクタを使い続けた主な理由はいくつか考えられますが、Made for iPhone(MFi)に関する影響が大きいとされています。

LightningコネクタはApple社によって開発された規格ですが、MFi認証プログラムによってライセンス料を得ています。ケーブルなど周辺機器のメーカーからのライセンス料・収入を目的に、USB-Cの導入を遅らせたことが噂としてあります。

また、Lightningポート周辺のエコシステムも影響しており、多数のユーザーがすでにLightningポートに依存した充電器やヘッドホン、ドックなどのアクセサリーに投資しており、突然USB-Cへ切り替えることで消費者の不満やアクセサリーメーカーへの影響を引き起こす可能性がありました。

EU圏内の電化製品でUSB-Cへの対応が義務化となった

しかしながら2022年、欧州連合(EU)は2024年までにスマートフォンを含むすべての電子機器に、USB-Cを標準の充電ポートとして採用することを義務付ける法律を可決しました。

USB-Cを共通規格に指定した理由としては、複数の種類のケーブルを使う必要性をなくし、消費者にとって充電ソリューションを簡素化すると同時に、電子廃棄物を削減することを目的としています。リファービッシュ品(整備済製品)の普及も進んでいるヨーロッパ地域では環境保全の意識が強く、共通規格を設けることで無駄な電子機器・廃棄物を削減できます。

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USB-Cコネクタが必須になるため、iPhoneでも2023年リリースのiPhone15シリーズにてLightningコネクタを廃止することとなりました。また、iPhoneのほかMagic KeyboardとMagic Mouse、Magic TrackpadもLightningコネクタ規格でしたが、新型のiMac・MacBookのモデルが発表された2024年10月に、USB-Cに対応した最新のMagic Keyboard、Mouse、Trackpadが登場しています。

そのため、今後Apple製品の新作モデルを購入する場合にはLightningケーブルは不要となりますが、リファービッシュ品の型落ちモデルを使うユーザーはLightningコネクタがまだ利用可能です。

LightningケーブルとUSB-Cの性能・メリットや違い比較

iPhoneの買い替えを検討している方にとって、iPhone14シリーズまでのLightningコネクタとiPhone15シリーズのUSB-Cコネクタ、どちらが良いか比較することが重要です。

Lightningコネクタ・USB-Cコネクタの共通点

LightningコネクタとUSB-Cコネクタは、機能面でいくつかの共通点がありますが実用性ではリバーシブル設計が分かりやすい特徴です。どちらの向きでも差し込むことができ、従来のUSB-AやMicro-USBコネクタのように正しい向きを気にする必要がありません。

また、コネクタ・ケーブルとしての役割も従来通りで、一つのケーブルで充電とデータ転送の両方を行うことができます。

充電・データ転送速度の違い

両方のケーブルは高速充電に対応していますが、電力供給の範囲には違いがあります。iPhoneの場合、Lightningケーブルは最大20Wの電力供給が可能ですが、USB-Cは最大30Wまで対応しています。

データ転送速度に関しては、USB-CがLightningを大きく上回ります。USB-CはUSB 3規格で最大10Gbpsのデータ転送速度に対応しており、iPhone15シリーズ以降のPro・Pro Maxモデルが該当します。一方、Lightningは古いUSB 2.0規格に基づいており、最大480Mbpsに制限されています。そのため、大容量ファイル(高解像度ビデオや大規模なバックアップなど)の転送ではUSB 3規格が圧倒的に効率的です。

他のデバイスとの互換性に関する違い

互換性に関しては、USB-Cが明らかに優れています。USB-Cはさまざまなプラットフォームやデバイスで広く採用されており、Androidスマートフォン、Windowsノートパソコン、MacBook、さらにはゲームコンソールでも使用されています。

一方で、LightningはApple製品専用であり、型落ちモデルのiPhoneやiPad、AirPodsなど限られた製品でしか使えません。最新のiPhoneやiPadなどを購入する場合にはUSB-Cケーブルが必要になるため、結局は複数のケーブルを使うことにもなります。

コネクタの耐久度:どちらもメリット・デメリットあり

耐久性については、両方のコネクタにそれぞれメリットとデメリットがあります。Lightningコネクタは堅牢なピンと金属製ハウジングを備えており、頻繁な抜き差しにも耐えることができます。実際には約10,000回以上の挿入にも耐えられると言われています。ただ、接続部分のピンが露出していますので、先端が汚れていると充電・データ転送ができないデメリットもあります。

一方で、USB-Cはケーブルよりもポート自体に負荷がかかる設計となっているため、不注意な扱いによってポートが摩耗・変形する可能性があります。それでもUSB-Cケーブル自体は一般的に電力供給やデータ転送能力に優れており、その点では優れた耐久性を持っていますが、ポートやコネクタ内部の状態を維持するためには注意が必要です。

USB-Cコネクタ対応のiPhoneがおすすめなユーザーの傾向

全体的な性能で判断すると、iPhone15・16シリーズで対応しているUSB-Cコネクタの方が実用性が高くおすすめです。しかし、ケーブルの特徴や価格面でのデメリットもあります。

USB-C対応のApple製品を使っているユーザーにおすすめ

すでにUSB-C対応のApple製品(MacBookやiPadなど)を使用しているユーザーには、USB-C対応のiPhoneが適しています。Apple製品全体でUSB-Cへの移行が進んでおり、複数のデバイスで同じケーブルを使えるようになり、充電やデータ転送がより簡単になります。

互換性の高いUSB-Cケーブルは、Lightningケーブルと比べて安価で高品質な周辺機器も多く使いやすいです。

USB-Cケーブルは見た目での機能判別がしにくい

USB-Cケーブルの課題の一つは、外見からはその機能を判別しづらいことです。従来のUSB-Aコネクタでは、色分けによって機能が分かりやすくなっていましたが、USB-Cケーブルにはそのような目立った区別がなく、見た目はほぼ同じです。

実際には同じUSB-Cコネクタでも、機能に大きな違いがあります。例えば、一部のUSB-Cケーブルは基本的な充電とUSB 2.0規格(480Mbps)のデータ転送しかサポートしないものもあれば、10GbpsやThunderbolt 3を使用して40Gbpsまで対応するものもあります。

そのため、iPhone15 ProiPhone15 Pro Maxで高速データ転送をしたい場合には、USB4ケーブルやThunderbolt 4ケーブルなど、高品質なケーブルを1本用意して共通で使うと良いでしょう。

USB-C対応のiPhoneならリファービッシュ品のiPhone15がおすすめ!

機能以外のデメリットを挙げると、USB-Cコネクタ対応のiPhoneモデルは最近の機種になるため高額です。iPhoneが高い理由でも解説していますが、近年のiPhoneシリーズは高性能である反面、円安やインフレーションの影響を受けて下位モデルでも15万円前後の価格帯となっています。

もしUSB-C対応のiPhoneへのアップグレードを考えていて、コストをおさえたい場合にはリファービッシュ品のiPhone15モデルがおすすめです。型落ちモデルになってから価格が調整されており、比較的安く手に入ります。

また、2024年モデルのiPhone16とiPhone15シリーズの比較でも、それほどスペックの差がなく上位モデルはどちらもApple Intelligenceに対応しているなど、性能の高さで評価されています。

Lightningコネクタ対応のiPhoneがおすすめなユーザーの傾向

一方でLightningコネクタは互換性が低く、データ転送速度は劣りますが一般的な用途であれば問題なく使えます。特にiPhone14・13シリーズなどの型落ちモデルは、スペックが高くリファービッシュ品の価格が下がっているのでおすすめです。

高速充電・大容量のデータ転送をしなければLightningケーブルでも問題ない

高速充電や大容量のデータ転送を必要としないユーザーにとっては、Lightningケーブルでも充分に信頼できる選択肢です。LightningはUSB 2.0の速度(最大480Mbps)に制限されていますが、写真やドキュメントなどの小さなファイルの同期や充電には十分です。

もし主な用途がWeb閲覧やメッセージ送信、メディアのストリーミングなどの基本的な作業であれば、データ転送速度の遅さを感じることはほとんどないでしょう。さらに、Lightningケーブルは多くのAppleアクセサリと互換性があり、最先端の性能を必要としないユーザーにとって便利です。

大容量のデータ送信をよくするユーザーは使いづらいと感じるかも

高解像度のビデオや大規模なバックアップなど、大容量ファイルを頻繁に転送するユーザーにとってはLightningケーブルは制約があるかもしれません。

USB 3対応の機種は最大10Gbpsのデータ転送速度を提供する一方で、Lightningは480Mbpsに制限されているため、大容量ファイルを扱う場合にはUSB-Cの方が圧倒的に速いです。特にプロフェッショナルやコンテンツクリエイターなど、迅速なファイル転送が求められる作業を行うユーザーにとっては、Lightningケーブルでは作業効率が低下する可能性があります。

比較的古いモデルであるためリファービッシュ品価格が安い

Lightning対応のiPhoneモデルを選ぶメリットの一つは、リファービッシュ品が比較的安価で手に入ることです。詳しくはiPhoneの人気機種ランキングでも解説していますが、リファービッシュ品では型落ちモデルを中心に多くのお客様に選ばれています。

リファービッシュ品で型落ちiPhoneを購入するメリットは多く、5〜10万円の価格帯で選べるiPhoneモデルが多数あるほか、ホームボタン搭載のSEシリーズも選べる良さがあります。最近のiPhoneシリーズは顔認証(Face ID)対応になっていますが、あえてiPhone SE(第3世代)など古い機種を選ぶことで、使い勝手の良い指紋認証(Touch ID)が利用できます。

Lightningコネクタ対応のiPhone14・13シリーズはリファービッシュ品で人気!

Lightningコネクタ対応のモデルでは、iPhone14が比較的高性能でおすすめです。iPhone15とiPhone14シリーズの違いでは、プロセッサやカメラ性能で比較されますが、iPhone14シリーズでもバッテリー持続時間や上位モデルの機能(常時表示ディスプレイ・ダイナミックアイランド・4,800万画素のメインカメラなど)も評価されています。

より安くiPhoneの買い替えをしたい場合には、iPhone13シリーズが適しています。日常的な写真・動画撮影で使えるカメラ機能が充実しており、下位モデルはiPhone14シリーズと同じプロセッサで優秀です。性能と価格のバランスが取れたiPhoneモデルについて、リファービッシュ品でぜひチェックしてみてください!

Sun

筆者:SunBackMarket コンテンツクリエーター

コンテンツクリエーターとして6年の経験を持ち、以前はゲーム業界で活動していました。BackMarketの目標である、リファービッシュ品の普及と「新しい」の再定義に貢献することをミッションとして掲げます。整備済製品の魅力やデバイス選定のポイントなど、役立つ情報を今後も提供していきます。

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