iPhoneを購入する際の基準になるストレージ容量の選び方
これから新しいiPhoneを購入するユーザー向けに、適切なストレージ容量の選び方・基準を解説します。必要な容量がどれだけになるのか、利用が想定されているアプリや保存する写真・動画データの程度で判断できます。
アプリで使う容量の目安
iPhoneの容量をよく使うアプリは、種類によってストレージの程度が異なります。以下ではApp Storeでインストールできるアプリについて、2024年8月時点でのダウンロード容量の目安をまとめました。
*参考:App Store
LINEなど一般的なアプリは200MBくらいの容量ですが、ソーシャルゲーム関連のアプリは高グラフィックなものもあるので1GB以上が必要なことが多いです。複数のオンラインゲームで遊ぶユーザーは、64GB程度の容量では足りなくなる可能性が高いでしょう。
写真や動画で使う容量の目安
写真や音楽、動画データについて1つあたりの容量目安を参考に、128GBのストレージで保存できる量を以下でまとめました。
データの種類 | データ容量の目安 | 128GBで保存できる量 |
一般的な画像データ | 1〜1.5MB | 約10万枚 |
一般的な動画データ | 60MB | 35時間(フルHD動画) |
4分程度の音楽データ | 10MB | 約1.3万曲 |
2時間程度の映画データ | 5GB | 約25本(フルHD動画) |
画像や音楽データはそれほど容量が大きくないので、それほどストレージを圧迫しません。ただ、動画データは注意が必要で、長時間の動画を撮影したり映画などの動画コンテンツをダウンロードするユーザーは容量を多く使います。
2時間程度の映画データをHD画質でダウンロードする場合、1本あたり5GBは要します。64GBや128GBなどの小さいストレージ容量で複数の作品を観たい場合には、こまめに観なくなったデータを削除することが求められます。
iOSやシステムデータもストレージ容量を使う
ストレージ容量はダウンロードしたアプリや写真だけでなく、iOSなどのシステムデータも含まれます。最近のiPhoneは、このiOSやシステムデータの容量が以下の通り大きく、64GBのストレージでは全体の3割〜半分近くを容量を占めることもあるので要注意です。
iOSのデータ容量目安:10GB
システムデータの容量目安:0〜20GB
iOSはどの端末も同じようなデータ容量になりますが、システムデータは使用状況によって異なります。システムデータはiPhone端末が自動で管理・保存しているデータのことで、キャッシュファイルやソフトウェアのアップデートファイルなどが含まれます。
ブラウザを使ったWebサイトの閲覧や音楽、動画のストリーミング再生などで作成されるキャッシュファイルは定期的に削除しないと貯まり続けて、ユーザーによっては20GB以上まで増え続けることもあります。
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ライトユーザーなら64GB・128GBでも問題なく使える
目安となる各データの容量を説明しましたが、LINEやYouTubeなどメジャーなコンテンツ以外のアプリを使わなかったり、少し写真や動画を撮影するだけで保存するデータがあまりないライトユーザーは、64GBや128GB程度の容量でも充分に足りるでしょう。
動画や音楽を視聴をするユーザーでも、ダウンロードせずストリーミングで再生する場合にはストレージ容量を圧迫しません。一方で、以下に該当するユーザーは256GB以上のストレージ容量を検討してみるのが望ましいです。
大容量のデータを扱う動画やゲームデータを多く保存する場合には、クラウドストレージを活用する方法もありますが、無料のクラウドストレージ容量では少なかったり、有料だと月額のコストが増えるデメリットもあります。余裕を持ってiPhone本体の容量を多く確保したいユーザーは、256GBや512GBのストレージを選択してみるといいでしょう。